読む写真「むぎ写真」5


凍るばかりの冬の闇にほおり出された

このまま澱(おり)に沈んでいたかったのに

果てなど無いよな紺碧を
白けた塵(ちり)があっさり汚す






ここからは せいぜい
そんな散り散りの空と
白線入りアスファルトぐらいしか見渡せないが
背後から うっすら生ぐさい臭い
時折 自転車の軋(きし)み









このへこんだ地点から
知り得る限り
今日の空模様は
非の打ち所のない
ピーカンとなるのだろう







そこから屈折して降り注ぐ
あふれんばかりの現実を
受け止めてみせようじゃないか


たとい ひび割れ 突き刺さろうとも


背筋震わす間も無く
吹く風は止まない
風向きなんて気紛れなもの
一秒前の出来事って何?






ああ今日も
空がきちんと暮れますように

地に足がついていますように
そして 許されるなら
黄金色のまん丸い温もりをひとつ


















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