読む写真「むぎ写真」4
時はあたかも砂粒のよう
渦を巻いては嵐を起こし
それに気を取られているすきに
いつの間にやら彼方へ
寒さをこらえ
めいめい手にした蝋燭(ろうそく)が
埋めつくす燭台(しょくだい)
風が吹くゆえ炎を探す
果て知れぬ闇があればこそ
明々(あかあか)と燃える
でなければ
望みを託したこの祈りは
何であるというのでしょう
言葉につくせずあふれた思いが
止めどない流れにのって
空へ
溶けた蝋のぬくもりは
過ぎ去りし時を悔やみ
流した涙の
名残り
嵐に向かう定めがあれども
この手中の灯火は消えやしない
だからそっと
胸のあたりにおいて
